公益社団法人日本助産師会
会長 髙田 昌代
日本助産師会は、
助産師独自の職能団体として
90年以上の歴史をもつ団体です。
私たち助産師が専門的な知識に基づき、女性とその家族のニーズに応じた安全で快適なケアを提供するためには日々の自己研鑽が重要です。また、同時に専門職者として、対象のためによりよいケア提供体制を考えていくことも必要です。
日本助産師会は全国の都道府県助産師会と連携し、すべての助産師が専門職として時代に応じたケア能力を身につけられるよう、助産師の自己研鑽を応援しています。そして、すべての女性が必要とするケアをたとえその女性がどこに住んでいたとしても同様に享受できる社会システムとなるよう、政府や行政他、関係諸団体に働きかけています。
また、ICM(国際助産師連盟)加盟団体として、国際的な関連集会や研修、国際支援などに参加し、世界の助産師関連団体との連絡や情報の交換なども行っています。
本会は開業助産師の会であると思われているかたがたも多いかと思います。しかし、会員の約7割は病院、診療所で勤務をする助産師です。看護職で助産師のみが有する開業権を守り、地域での助産師の活動をさらに推進していくことは本会の使命であると認識し、一層の努力を続けていきますが、働く場所がどこであろうとも助産師の職能は一緒です。どこで働く助産師であってもともに協力しあい、自律性のある組織を形成し、助産師職能の更なる発展に向けて、ともに努力していけたらと思っております。
それには、会員のみなさまひとりひとりが専門職業人として、本会をどのように盛りたてていくかを考え、活動してくださることも重要です。みなさまとともに時代の変化を追い風にして、助産師職能の機能を拡大していけたらと思います。
日本助産師会をもっと知る